医王山薬王寺の障壁画前に座る、仲井妙蓮住職と斉藤和
多くの寺社に作品を奉納してきた日本画家・斉藤和。2002年に初めて障壁画として収めた
「陽のこぼれる」と「月のつつまれし」が、医王山薬王寺(広島県東広島市)にある。
「私にとってはこの絵は相棒です。一番は弘法大師様ですが、今や自分よりも大切な存在となっています」
そう語るのは、ご住職の仲井妙蓮氏。
新入荷
医王山薬王寺の障壁画同テーマ作品 『月のつつまれし 8号変』
京都・大覚寺の大沢池。その静かな水面に、
樹々のあいだから差し込む光がそっと落ち、
月明りだけが持つやわらかな気配を映し出します。
斉藤和は、その“見えない月”を描くことで、
現実を超えた光の存在をそっと示しました。
画面から立ちのぼるのは、心の奥にまで届くような、
大きな癒しの気配です。
本作は、広島・医王山薬王寺のために描かれた襖絵をもとにした作品で、
現在も同寺の障壁画として、多くの人々を静かに迎え入れています。
本作品は、もともとは医王山薬王寺(広島県)の襖絵として描かれ、
現在も同寺に障壁画として、多くの人々の目を楽しませています。
日本画を支える「岩絵の具」という宝石の色
日本画に使われる岩絵の具は、翡翠・瑠璃・珊瑚など、天然の鉱石や貴石を砕いてつくられる顔料です。
光を柔らかく受けとめ、時間とともに深みを増すその質感は、“飾る宝石”と呼ばれるほどの静かな輝きを宿しています。
斉藤和も、この岩絵の具を一粒ずつ丁寧に重ねながら制作を続けています。
粒子が呼吸するように光を放ち、空間に静けさと品格をもたらす──
それが、彼の作品が持つ唯一無二の魅力です。
2024年 開高健著【夏の闇】フランス語版の表紙絵を手掛ける
2024年 絵本「大きなパパくまさん~四国おへんろ篇」の挿画担当。世界9か国で翻訳される
2024年 ニューヨーク「Galerie de nuage」ギャラリーに作品出展
2025年 タイのナチュラルスパブランド「PANPURI」のHoliday2026コレクションパッケージデザインを担当
「京都から世界へ」。
斉藤和が若い頃から抱き続けたこの想いは、
日本画の伝統を現代に生かし、世界へ届けるという“使命”でした。
京都での修行で磨いた岩絵の具の表現は、
静けさと祈りを宿す独自の世界観となり、
やがてニューヨークやタイ、フランスへと広がっていきます。
こうして斉藤和は「世界のサイトウ」と呼ばれる存在となり、
今もなお、日本画の新しい地平を切り開きながら、
その歩みを静かに、確かに世界へ広げ続けています。
現場に身を置くことを信条とする彼は、
今日もどこかで静かにスケッチの旅を続けているのかもしれない。
《花の袂に》は、香川県さぬき市にある四国八十八か所霊場・八十六番札所のお寺、志度寺の五重塔を花々が包むように描き、土地の記憶や祈り、人々の想いが重なり合う一枚。
海女の玉取伝説が宿る地の静けさと力強さが共鳴し、自然と建築が調和する“祈りの風景”を映し出しています。
《初陽》は、夜明けの静寂に差し込む最初の光を描いた作品である。
柔らかな太陽が水面に道をつくり、世界がゆっくりと目覚めていく瞬間を映し出す。
鳥たちの影や木々のシルエットは、自然が再び動き始める気配を象徴し、
画面全体に穏やかな生命のリズムが広がる。
斉藤和が大切にする“祈りの風景”がここにも息づき、
新しい一日の始まりを静かに祝福するような、
心を整える光の情景となっている。
日本画の原画には「号」というサイズ基準があり、
その大きさ 1号(ハガキ約2枚分)に対して、作家ごとに決められた
号単価 が設定されています。
この号単価が、その作家の市場評価を示す目安になります。
一般的には 1号5万円 を超えると、全国的に評価される画家とされています。
斉藤和先生の場合、現在の評価は 1号10万円。
これは全国どこでも同じ価格で扱われる 統一評価 です。
近年はニューヨークでの展覧会や、タイの高級コスメブランドとのコラボなど、
海外での活動が増えており、国内外での評価がさらに高まっている印象があります。
斉藤和先生とギャラリーワオ!について
弊社は、斉藤和先生と20年以上にわたり深いご縁をいただいております。
作品のこと、制作背景、今後の活動についてなど、
どのようなことでも安心してお尋ねください。
弊社でお答えできる内容は丁寧にご説明し、
必要に応じて 斉藤先生ご本人に確認したうえで
正確な情報をお伝えいたします。
初めての方でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。